内科・呼吸器内科・消化器内科
こすも内科クリニック
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長引く咳でお困りの方へ

長引く咳 その1 - アレルギー性の咳 -

花粉症の時期、長引く咳でお困りの方はアレルギーや鼻炎に伴う咳かもしれません。アレルギー性の咳は、ノドから気管にかけて強いイガイガ感があるものが多く、また後鼻漏(鼻汁がノドに垂れ落ちる症状)も、頑固な咳の原因になります。
咳止め薬だけでは効果が少なく、抗アレルギー剤や副鼻腔炎の治療が必要になります。

長引く咳 その2 - 気管支喘息・咳喘息 -

喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)と息苦しさを伴う咳は気管支喘息かもしれません。喘鳴はなくても特に夜から朝方にかけ咳込む場合は咳喘息の可能性が高いです。どちらも気管支の炎症が原因と考えられています。まずは気管支の炎症をとり空気の通り道を広げる治療をします。
注:心疾患や腎不全をお持ちの方が急性悪化した場合、喘鳴を伴う呼吸困難をおこし、気管支喘息と似た症状を起こすことがあります。早急に医療機関へ受診してください。

長引く咳 その3 - 胃食道逆流症 -

胃食道逆流とは胃酸や胃内容物が胃から食道に逆流することをいいます。咳が食事、起臥床、会話、前かがみなると起こりやすい、胸やけ、呑酸(どんさん:胃液が口内に逆流することで、口の中が酸っぱくなる)、声嗄れなどの症状を伴う場合は、胃食道逆流症による慢性咳嗽の疑いがあります。咳き止め薬では効果なく、胃食道逆流に対する内服治療が必要です。

長引く咳 その4 - 慢性誤嚥 -

高齢者が食事のたびにムセたり、ゴロゴロする音がノドあたりから聞こえる場合は誤嚥しているかもしれません。食べ物の残りカスやノドにたまった液体が絡むため、ゴロゴロする咳が続きます。特に食事中や食後が多いです。寝たきりの方や脳梗塞の既往のある方が、発熱し元気がなくなると誤嚥性肺炎を発症した可能性があります。
予防法として口の中を清潔に保つ事が大事です。食べ物を柔らかくし、ペースト状にするなど飲み込みやすい食形態の工夫が必要です。一口を少なめにする、しっかり飲み込んだことを確認してから次を口に入れる、座位で食事するなど食習慣を再考してみましょう。